これまで誰も教えてくれなかった

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もうすぐ中尾陽一さんの「これまで誰も教えてくれなかった―絵画鑑賞入門講座」です。

この講座は4回目になりますが、常連になって下さっている方もいるし、

新しい方が現れたり、消えたりしているところが、動きがあってすごくいいなと思っています。

 

私自身、アートの世界の片隅で仕事をしてきて、あらためて印象派の絵や作家たちのことを知ると、

自分のアートへの目覚めに近いところに、印象派があったなぁと見直す感じです。

現代アートの世界にいたせいで、スタンダードなものをどこか軽く見ている生意気な時期もありましたが、

それも過ぎ去って、すべてを素直に楽しめるし、素直に美しさや意味を感じることができます。

 

この中尾さんのレクチャーのオモシロさは、何も知らなくても、いろいろ知恵がついていても(笑)、

そんなのことは関係なく、その人そのままの感想やそのままの疑問を中尾さんが見事にキャッチして、

ひとつの見方や方向を提案してくれたり、それをみんなであぁでもない、こぅでもないと、

自由に考えたり、驚いたり、楽しめるところです。

美術に興味がある方も、それほどでもない方もたのしい時間を過ごしていただけます。

 

プロトマニアでは、内面を見つめる時間を持つ、ということをやりたいと思っていて、

本質について考えよう!と、禅的、体感的、美的、いろいろアプローチを試みていますが、

自分が慣れ親しんだ分野、アートに関しては力まずにお伝えできている … でしょうか???

 

私はプロトマニアを通していろいろなこと体験してきましたが、

プロトマニアって本当に「これまで誰も教えてくれなかった」ことずくめだなぁとつくづく思います。

 

やるかやらないか

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私たちはいろいろな知識や知恵を本やひとから聴いたり見たりして学びます。

聴いたり読んで、すぐにわかったような気持ちになってワクワクしたり高揚するけれど、

怠け者の私たちはしばしばその場限りで満足してしまったりもします。

たとえば病気のことだってお医者任せにしたり、薬任せにしたり。

分かり易くすぐに結果が出れば、すごい!と納得するけれど、

なかなか目に見える進展がなかったり感じられないと、疑ったり訝ったりしてしまいます。

 

でも、本当は教わったことは実践してこそ実感できて身に付くもの。

ただただ、自分次第なのだと思います。

 

なかなかわからないからこそ、面白くて、

なかなか結果が出なくてもどかしいからこそ、もうあとちょっとだけやってみようと思える。

時にはほっぽり出したり、忘れてしまったりするけれど、また戻って、本気になれば続けられる。

ささやかなことでも実際にやるかやらないか、その違いは大きい。

 

ぶきっちょで上手でなくても地味でもいいから、コツコツ自分のペースでやっていく。

せっかくもらったチャンスや時間を活かすのは、自分次第なのだなと思いました。

 

 

 

サトルアロマセラピーワークショップと井田知秋先生のこと

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今月28日(土)午後、蓼科から井田知秋先生をお迎えしてアロマセラピーワークショップをいたします。

私は香りがとても好きで、子どもの頃から香水マニアだったのですが(変なこども!)、

香りの効用っていろいろあるんですよね。

 

香りは脳に直結すると言われますが、

これはにおい物質が鼻の細胞にとけ込んで神経を刺激して電気信号を発生させ、

それが脳の深いところ,視床下部などに作用するので自律神経や感情などに影響を与える、というしくみなんだそうです。

アロマセラピーはフランスでは医療行為として認められているし、

日本でも医療現場(終末期医療など)や介護施設などで香りを使ったメンタル&ヘルスケアが始まっているのです。

 

普段の私たちの生活でも、疲れた時、集中したい時、リラックスしたい時、香りに助けられることは多いと思います。

今回の井田先生のワークショップでは、そのエッセンシャルオイルの基本的な使い方や効用のお話から、

オイルを使ったクリーム作りを実際にしてみながら、香りに包まれる午後を過ごす予定。

先生からは、肌のタイプに合わせたオイルのセレクトの仕方をアドバイスしていただいたり、

効用を具体的に、例えば、ネロリはシミ取りにミラクルパワーあり!とか(ミ・ラ・ク・ル・ですよ!!)、

フランキンセンスはシワに良く効くとか(ワタシ!!)、

すぐに試してみたくなるエッセンシャルオイルの力と魅力をお話いただく予定です。

 

井田先生を友人から紹介してもらった時、井田知秋さん、をいだちあきさん、と読んで女性とばかり思っていました。

現れた井田先生は、すらりとした元水泳部の男性でした!

先生がなぜアロマセラピストになったのかはまた別の機会にお話いただくとして、

穏やかで優しい笑顔の先生は、それだけでひとを安心させる空気を纏った方です。

プロトマニアでのアロマセラピーワークショップは、きっとオイルプラスαの効果を感じていただける

ここだからの体験となることと思います。

ご参加お待ちしております。

お申し込みは yoyoa@mac.com までメールでどうぞ。

 

9月気功養生特別講座と宋海君先生のこと

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気功は、健康法のひとつとして日本でも親しむ方が大勢います。

ごく一般的には、気功の達人がぐっと気を入れると、入れられた人が後ろに飛ぶ!

なんていう不思議なパワーとしての気功のイメージかもしれませんね。

 

9月にプロトマニアでレクチャーをお願いしている宋海君先生は、

国立北京中医薬大学日本校で気功を教える傍ら、気功による治療などもしていらしゃる先生です。

私は気功については、全くと言ってよいほど知識がありませんが、ご縁があって、以前、海君先生に治療をしていただいたことがありました。

治療を受けた後は何かぐずぐずと体内で滞っていたものが、すっと流れる感じがして身体が軽く楽になりました。

…という体験程度ですが、先日、プロトマニアのレクチャーに来て下さった方がたまたま中医や薬膳のお勉強をされていて、

その概要を伺ったところ、これはプロトマニアを通してぜひ皆さんにご紹介したいと直感しました。

後からわかったのですが、その方は偶然にも海君先生の生徒さんでした。

 

気功の「気」というのは、宇宙とすべての物質を構成する最も基本的な物質で、

全てのものはこの「気」から生まれ、全ての出来事は「気」の変化の結果であり、

「気」というのは哲学概念のひとつ。

という基本的な考え方を、海君先生から教えていただきました。

 

気功は身体の健康のみならず精神の健康も大切にし、その技術だけでなく生活や自然との調和を追求するもの。

身体を小宇宙とみなし、外側にある大宇宙との一致を目指す。

(これは三木成夫先生の本にも出てくる身体観です)

 

プロトマニアは、本質についておおいに学ぼう語ろうという寺子屋ですが、

いろいろな道筋からそれに触れて行くように、こんなご縁が自ずとできるのだなあと思いました。

面白いものです。

 

で、海君先生ですが、実は武術の達人です。

私はかつてカンフー映画にはまっていたことがあって、その頃に、地味ながら動作があまりにも美しくてファンになってしまった、

リー・リンチェイという俳優さんがいました。

聴けば、海君先生はそのリー・リンチェイと同じ武術大会で競い合ったというではありませんか!!!

どれほどの達人か、それですぐ想像できました。

リー・リンチェイは今はハリウッド映画でも活躍する、ジェット・リーのことです。

そんな武術の達人であり治療家でありその道を極めて来た先生は、もちろん相当な過密スケジュールなわけですが、

そこはプロトマニアの神通力(ウソです)とスーパー強力ルートでアタック、今回の講義をご快諾いただきました。

内容は、私たちの生活に活かせる気功養生のお話や実技ですよ。

ぜひこの機会をお見逃しなく!

 

余計なことながら、

今回のプロトマニアでの特別講義では、

気で人を飛ばすのを見た〜い!  なんて言わないでくださいね〜(笑)

 

「こころ」とは内臓された宇宙のリズムである

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3歳と4歳の子どもがいるお母さんとお話ししていたのですが、

放射能のことを心配してミネラルウォーターを買ってはいるものの、

ある時雨が降り出して、ふと子どもたちを見たら、二人とも大はしゃぎで天に向かって口をあけて雨を飲んでいた、

それを見たらもう神経質になるのをやめました、と。

子どもというのはいろんな意味ですごい。

私は残念ながら子どもがいないので体験が少なく、あまりいろいろは言えません。

でも子どもと友達になるのは得意なので、偶然出会った子どもたちの発言からずいぶん学びました。

 

先日からこのブログに書いている解剖学者の三木成夫さんの「内臓とこころ」は、

さくら・さくらんぼ保育園での講演を本にしたもので、子どもの成長と人類の発生を重ねて語っているものです。

生物としての「人間」の成り立ちから人間とは何かを見ているとも言えます。

それが単なる「理性」アカデミックな見方ではなくて、宇宙のリズムが出てきたり、生命のリズムが出て来たりして、

あ、この先生はちょっと違うなと思わせる。

そして、私とはいったい何だろう?と考えていく過程でいったん通る冷めてしんとした感覚の時に読むと、

この先生の人間に対する愛情と情熱が伝わって来て、人間をゆったり肯定したくなり、

そんな人間を作った神秘に対してまた新たな想いが募るのではないかしらと思います。

先生は人間って何だろうと探って行って、分けても分けても理屈だけでは分からないところが人間だというスタンスで、

人間が人間となって世界が現れたドラマの凝縮版が、3歳までの子どもの成長と世界にある、ともおっしゃっているようです。

 

…とまぁ私が余計なことを書いたり、むずかしいことを言う必要はなく、

よかったらまずは読んでみてくださいと言いたい本でした。

これから子どもを産む方やお孫さんが出来る方にとって、きっと素晴らしい本だと思います。

 

「 内臓とこころ 」 三木成夫 河出文庫

 

揺れ

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プロトマニアのお化粧室の洗面台はちょっとレトロな雰囲気でタイルが貼られています。

これは建築家の幼なじみと私とで貼った手作り。

といっても私は横で手伝う助手ですが、ちょこっとでも参加した部分があるのは嬉しいものです。

そんな洗面台のタイルはほぼ美しい仕上がりですが、よく見るとズレているところがあったりします。

掃除をしていてふとそのズレた一つのタイルに目が行って、思わず笑ってしまいました。

 

理路整然として秩序が保たれた完璧な美は文句なしに美しい。

バレエだって絵画だってお寿司だって、プロフェッショナルの技と魂のこもったカタチはうつくしい。

でも、ちょっとほつれて崩れたものにも面白みや美しさがあるなと思います。

それは見つけた人の美なのかもしれないけれど。

 

最初は良いと思っていたことがとても嫌なことになったり、

健康的であったことがいつのまにか極端になって病的になっていたり、

これはダメよねと思っていたことが、それもありかもしれないと思うこともあります。

 

ひとつのことに凝り固まって考え過ぎないで、別のことを考えていると、結局元のことの筋道もついていたりする、

と友達が言っていました。

 

さすがの一行

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早すぎる知的理解は、人間が体験を味わう機会を奪ってしまうのである。

さりとて、「知る」ことがなさすぎると、災害をどんどん拡大していって収拾がつかなくなってしまう。

実際には、ある程度のことは知っていても、事が起こるとあわてふためき、

それでも知っていたことがじわっと役立ってきて収まりがつくという形になることが多い。

「こころの処方箋」 河合隼雄 著 より