8月の中尾流は40回目、ヘタでもウマくてルソー

 

8月最後の日曜日、プロトマニアは中尾先生の「これまで誰も教えてくれなかった〜絵画鑑賞入門講座」。おそらく皆さんも教科書で一度は見ている、素朴派の画家アンリ・ルソーでした。

 

ルソーは、普段はお仕事をしておりまして、日曜画家とあだ名され、税関吏の仕事を早々と退職し、絵に専念したのは40代頃からと言われます。

 

税関吏というと、なんだか真面目でちょっとお固いイメージだったのですが、中尾先生の解説によると、通関の仕事というよりは肉体労働に近い仕事。ポジションは言ってみれば「小役人」だったそうです。

 

ルソーが生まれたのは、1844年。1840年生まれのモネなど印象派の巨匠達とは同世代です。同じ時代を生きながら、印象派とは全く違う作風になったルソーは、正規の美術教育は受けていないし、裕福な家庭に生まれたのでもなく、若い時には悪さ(窃盗事件)をして禁固1ヶ月とか。女性もお好きだったそうです。

 

でも、なかなかに才能はあって、音楽も楽器も上手、戯曲など書いていたそうで。ただし、アカデミックな知性の人ではなかったらしい。

 

 

「ルソーの絵はウマいのかヘタなのか? 正統派の見方からすると、へたくそなんですね」(先生は、へっっっっったくそ〜、って強調してたような・笑)

 

左はジェローム 右がルソー 同じ主題の絵を比較してみます。

「本人は、ジェロームというサロンの画家(つまり、アカデミックな絵の発表の場で活躍する描写力抜群の画家)をお手本にしていたというのですが・・・どうですか・・・」

 

・・・どうなんですかねぇ。

 

 

「この人物像なんてペッタンコだし、ねぇ・・・」

 

女の子の顔と手の大きさのアンバランスなことよ! そしてこの足はいったいどちらを向いてどんな具合にくっついているのか?? 少女なのにオジサン顔。

 

・・・と、ツッコミどころ満載なわけです。が、この植物と蛇使いの絵に関しては、皆さん、スゴいと一致しました。

 

黒い蛇使いのシルエットと植物が印象的。蛇使いの目が白く光る。

 

 

 

これも代表作ですね。

参加者の方からは、「人物<動物<植物 の順番に上手になる」「絵に効果的に月を描き入れている」「見たままを描くのではなく,一度ルソーの中で解釈されたものが描かれている」などなど、どれもなるほどな意見が活発に交わされました。

 

 

 

最終的には、とにかく

 

 

印象に残る

 

 

という結論。いや、中尾流では結論は重要ではないんですが、なんだか知らないけど覚えていたり、なんだか変な絵なのに魅かれたりするということをひと言で言うと、印象に残る画家、ということに落ち着きました。

 

 

今回はあれこれ解説や知識より、皆さんが不思議感をたっぷり味わっていらしたように感じました。

敢えて言うと、

 

上手い下手の概念を凌駕する!(笑)ぶっちぎりの印象!

 

でした〜

 

なんだかシュールでしょ。

 

 

「自分が描きたいことを描けているってことは、ウマいんですね」

と最後に先生はおっしゃっていました。

 

 

 

本日のオヤツは、レモン饅頭。白餡にレモンの香り。

またまた写真を撮り忘れそうな私に、オヤツの写真撮った?と声をかけて下さる参加者の皆さまに支えられて40回目の中尾流も楽しく無事に終了しました。ご参加の皆さま、中尾先生、夏のひととき、ありがとうございました。

 

 

9月は24日(日)の午後開催。お題は、後ほどのお楽しみに!

美術を自分流に楽しむためのちょっとしたポイントを中尾先生が伝授します。いつからでもご参加いただけますので、ぜひ遊びに来て持って帰って下さいね〜

 

 

 

 

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