ものがたり

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昨日、母に付き添って病院に行きました。

お隣に60代前半とおぼしき女性と夫らしき男性。

女性は、車椅子に座っていて表情がありません。

お話も出来ないようですが、じっと聴いてはいる様子。目もあまり動きません。

からだの中に、その方が閉じ込められてしまっているようでした。

母が付き添っている男性と言葉を交わしたあと、

「がんばってね」

と言うとその方は、

「ううん、もうがんばらないの。このままでいいの。

ほら、歌も流行ったでしょ、ありのままでって。」

とにっこり。

奥様はほっそりしたとてもきれいな手をしていて、

母が「 きれいなお手てね」というと、

男性は、「爪、切ってあげなきゃね」とその手を優しく撫でていました。

その男性は、ヘンテコな質問をする母に対しても優しく、ユーモアたっぷりに応対して下さって、

奥様への接し方も母への接し方も、う〜んすごいなぁと感じました。

 

私の兄は、子どもの頃「この子は16歳まで生きられません」と言われた身体で、

母は「そんなはずはありません、ぜったいに生かす」という気持ちだったらしい。

若い母も父も、あちこち病院巡りで大変だったらしい。

 

母の主治医の先生は、人気の教授先生。

その先生が、

「先日、98歳で初めて受診された方は、ご家族が、最近もの忘れたひどくなって心配で心配で、
とおっしゃるのだけれど、僕としては内心、いやもう98歳ですから…と思う訳ですよ。
でもご本人がというより、これは周りの方たちがそれをいつどう捉えるか、でもあるんですよ。」

と話して下さいました。

 

病院へ行って昨日感じたこと、浮かんだこと、まだことばにならない感想を書いてみました。

感想? ん〜???

 

 

 

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