伝える

 

 

scene

 

ある大手広告代理店の方が若い人たちに向けてお話される会に参加しました。

今の若者は、将来設計のためにやることがいっぱい、求められることもいっぱいのようですね。

人としていかに生きるか、自分とは何か、人間とは何か?ということを考える時間やゆとりは持ちにくい。

その方は、マスコミで取り上げられるような広告業界の大スターではない普通の会社員の自分が、

どのようにキャリアを作って来たかというお話をされました。

大学の恩師との出会いから始まるそのものがたり全体を通して、

将来への備え、今よりも先に有利なあれこれに心奪われざるを得ないこの時代ではあるけれど、

若い人たちには今だからこそできることを、

それが自分にとっての原点になるような何かを見つけて、と伝えていらっしゃいました。

お話は情熱と若い人へのあたたかなまなざしがあって素晴らしかった。

人柄が伝わってくる講演でした。

私が聴いていて印象的だったことは、

伝わる伝え方でコミュニケーションする

という言葉でした。

沢山の情報を羅列して本当に相手に言いたいことが伝わるかというと、そうではありません。

たくさんのことばを使って説明したり、巧く話すことすることよりも、

伝わるように伝えるために必要なことは何でしょう。

ホスピタリティ。

それを、大人としてふるまうこと、と彼は説明を加えていました。

これは私の解釈で、ホスピタリティとは「想像力」であり「配慮」、

そして「思いやり」だと思います。

当たり前のようですが、それがなければコミュニケーションは一方的な「伝える」になってしまう。

では自分ができているのか? そう言われるとハッとします。

その場にふさわしい行動ができるのが成熟、大人のふるまい。

空気を読む、とよく言いますがそれも然り。

目に見えず耳に届かない情報を得るためには感性が必要です。

表面に浮かんでいる言葉や見えるカタチをあてにし過ぎず、惑わされず、

その源にあるものを見逃さない、柔らかくて開かれた感性を持っていたいものですね。

さて、あれこれ書いている私は、伝わるように伝えられたでしょうか?…

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